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イカダケイソウの滑走運動の様子 Part 2

種名:Bacillaria paradoxa

兵庫県立大学 大学院 生命理学研究科 山岡望海

イカダケイソウは滑走運動を行う珪藻の一種である。1つの細胞は笹の葉のように細長いが、筏(いかだ)のような細胞群体を形成している。連結した細胞どうしが前後に滑走運動することで細胞群体全体が伸び縮みする。この運動の様子は『南京玉すだれ』に似ており、機械的かつダイナミックである。各細胞どうしのすべりの速度はそれほど速くないが細胞が連なることで、速さが加算され両端はかなりの速度で近づいたり離れたりする。この運動の分子機構と生態的意義は未だ明らかになっていない。しかし紹介する上では、最近の子供が南京玉すだれを知っているかが一番の問題である。

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